せいとそう日誌
2020年教育委員会事例発表「Ipadを活用した人材教育」
2020.09.24 | コラム
2020年9月9日に青都荘で事例発表会を開催しました。
教育委員会の事例発表をご紹介させて頂きます。
教育委員会事例発表
事例発表者:3階北SC 足立 誉幸 、 生活相談員 今井 達也
1、はじめに
2、教育委員会について
3、取り組み
4、取り組みの効果
5、今後の課題
1、はじめに
青都荘では平成26年度から人材(財)教育制度を確立し、プリセプター制度、新入職者研修の充実など
現在まで様々な取り組みを行ってきました。今年度「Ipadを活用した人財教育」をテーマにして取り組みを行う。
2、教育委員会について
青都荘教育委員会の目的として
①新人指導体制の確立
②人財育成を行い、現場力の向上
③人財不足の福祉業界の中で、選ばれる社会福祉法人を目指す
④入職者の不安を軽減に努める
上記4点を目的として委員会の運営を推進する
2020年5月13日(水)教育委員会にて委員会メンバーと協議を行い、ベテラン職員でも救急搬送・感染対応時に手順や手技が曖昧になりやすく、入職して1年目、2年目の職員は更に対応が困難になる傾向がある。
マニュアルがフローチャートで記載されているが、わかり辛いものもある。その為、各マニュアルの手順や手技を動画で撮影・編集を行い、職員が閲覧・研修を行う環境にすることで理解度を向上させる。
3、取り組み・経過
Ⅰ 青都荘の介護職員全体での理解度を把握する為、アンケートを作成。
2020年5月13日~5月20日の期間でアンケート調査を実施。アンケートの調査項目として感染対応、看取りの対応、救急搬送時の対応3点で行う。
Ⅱ アンケート調査の結果
Ⅲ アンケート調査の考察として
・救急搬送については年間通して適宜ある為、理解度は3項目の中では一番高い
・感染マニュアルの理解度が全体として低い
・アンケート中からの意見として「紙媒体のマニュアルでは文字が多くわかりにくい」
新型コロナウイルスの流行もあり、新型コロナウイルスの発生した際に対応できるよう今回、感染マニュアルの動画作成を行うこととなる。
Ⅳ 取り組み
教育委員会の担当者にて検討を行い、SNSでは様々な手技・手順のガウンテクニックの動画があり、どれが正しいものかが不明である為、青都荘独自のマニュアルの動画を作成し、マニュアルの可視化、各部署の職員がパソコン・タブレットを活用して閲覧できるようにする。
2020年7月22日 感染シミュレーション・ガウンテクニック動画作成。青都荘全職員に周知する。各部署・フロアにて動画を閲覧し、手順・手技を確認。新入職者研修時にもマニュアルの説明、動画を閲覧させ全職員に浸透を図る。
4、取り組みの効果
①新型コロナウイルス
2020年8月16日新型コロナウイルス職員2名罹患
期間:2020年8月16日~8月25日
取り組みの効果として濃厚接触者の居室入室時にガウンテクニックの手順・手技が不明な職員がいなかった。
事前に動画を閲覧して学習できることにより、上記の結果となった。
②疥癬
2020年9月2日(水)入居者1名疥癬発生
病院を退院され1ヶ月経過された際に発疹出現。皮膚科受診行い、疥癬と診断される。
期間:2020年9月2日~9月24日
発症確認後の対応として初回入浴、シーツ交換・環境整備、ガウンテクニックの手順・手技の動画を撮影。2020年9月3日(木)疥癬対応のガウンテクニック・入浴時対応 動画作成し全職員へ周知。
取り組みの効果として疥癬対応の手順・手技が不明な職員が減少する。介護職員、看護師の指導の基、一定の基準での対応が行えた為、職員・入居者の新たな感染者を0にすることができた。
≪①②の取り組み効果として≫
・マニュアルを可視化することにより、職員の理解度が向上すると共に各職員のマニュアルを把握する意識が向上した。
・休憩・夜勤中の些細な時間、動画を再生することができる為、時間の確保がしやすくなり集中力が向上するなどの効果が見られた。
5、今後の課題
①再度アンケート調査を行い、感染マニュアルの動画の理解度の把握
②救急搬送・看取り対応時の動画作成
③外国人スタッフへの教育方法の確立、
④英語などの語学の習得、海外研修
上記4点が課題として挙がり、現職員の各対応マニュアルの理解度を向上。今後新入職員する職員の不安の軽減ができるよう推進していく必要がある。又、外国人職員への教育は今後の大きな課題となる為、教育方法の確立する必要がある。その為に英語などの語学の習得や、日本語表記でないマニュアル・動画の作成を行い、業務に入る際の不安を軽減していく必要がある。
以上です。ありがとうございました。
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